「世紀末フェティッシュ読本」

 以下は「世紀末フェティッシュ読本」(オークラ出版刊 税込1,500円)に掲載された当クラブ主催者へのインタビュー記事抜粋です。当クラブの活動内容や経緯、考え方などが理解していただける記事になっていると思います。尚、この本は現在のフェティッシュシーンを理解する為にも最適の本です。ここからオンライン・ショッピングサイトのベースカルトよりオンラインでお買い求めできます。

以下、出典:世紀末フェティッシュ読本(オークラ出版)

 ラバーウェアの輸入代理店としてR.C.J (ラバリスト・クラブ・オブ・ジャパン) の活動をいつからはじめましたか。

 日本のゴムが好きな方、ゴムマニアといわれる方々に、できるだけご希望の品をお届けしたいと思って始めました。クラブとしてのは旗揚げは7年ほど前でしょうか。きっかけは、小さいころ僕自信がゴム好きだったんですけど、27歳の時にロンドンのソーホーで「アトマージュ」という雑誌が目に止りました。全身ゴムを着た女性が表紙でした。それを買ってホテルに帰って、版元を見たら近くだったので、次の日に訪ねていくと、ジョン・サトクリフという「アトマージュ」の編集長が迎えてくれました。最初は、おまえ何人か、何しにきたのかと聞かれたので、ゴムが好きなものですから、興味を持ってなどと話すといきなり大歓迎されました。

 その後、福岡に帰ってきて、手紙のやりとりしたり、「アトマージュ」やビデオを送ってもらったりしました。また、ゴムマニアの文通組織に入会のお誘いがあったので、それに入り、世界中のゴム好きな人たちと知り合う機会を得ました。また、いくつかのサークルにも入れてもらいました。できたらそいいうものを日本でもできないかなと始めたのが「ラバリスト・クラブ・オブ・ジャパン」です。残念ながら、もう、「アトマージュ」という雑誌はないんです。いまから10年ほど前に、ジョン・サトクリフさんが亡くななられまして、その後を受け継いだのが「G&Mファション」です。その流れで、私も「G&Mファション」の編集長のデイブ・ロバーツさんと、面識こそないものの、写真を送ったり、広告を出させてもらったりと親しくおつきあいさせてもらっています。とても理解のあるかただと思います。

 当然、人的な集まりも大事にしたいと考えて(クラブを)始めたわけですけれども、ゴムを中心とした集まりなので、品物もなんとか工面したいと思い、その文通組織で知り合ったリナという女性と何とかやってみようということで、リナにつくってもらうことになりました。しばらくリナは日本にいましたが、3ヶ月ほどで日本の物価高と気候があわないということで向こうに帰りました。今は向こうで作って品物を日本に送ってもらっています。

 取引先のイギリスの「4D RUBBER」とはどんな会社ですか。

 「4D RUBBER」という会社はゴムの生地メーカーで、衣類は作っていません。この会社はいろいろなゴム製品、ゴム板を作っています。イギリスのゴム工業会にも入っている大きな会社です。その会社だけが、ゴムをぴったり直接肌にまとう趣味を持つ人のためのゴムを作っています。したがいまして、どのメーカー、ショップで買われても、その生地は「4D RUBBER」社から出荷されたものということになります。

 ラバーを着ることによって、どのような快楽(気持ちよさ)が得られますか。

 着てみないとわからない、というのがぶっちゃけた話ですが、全身なんとなくガードされた感覚や、汗などでぐちゃぐちゃになった不快感が逆に気持ちいい、そんなところだと思います。ゴムを着ることの醍醐味を味わうには、タイトのスーツを着た上にルーズなものを着て、ゴムの上をゴムがなめていくという感じを楽しむのがいいのではないでしょうか。

 ここ数年のラバーの需要はどうなっていますか。

 正直な話、いまだんだん、少なくなってきています。ありがたいことだと思っています。なぜかといいますと、ここ何年か前、ラバーだ、ボンデージだと盛んに巷で話されていましたけど、私もそうですが、イギリスやドイツの連中と文通などしていて話していますが、ラバーはそんなに浅いものじゃない、と思うんですね。心の中にあるもの、それがゴムだと思うんです。ですから、一時期に騒がれたようなブームは去ってくれてむしろよかったです。本当に好きな人間だけが今、残ってるんじゃないかなと思っています。私どもとしては、新規の需要よりも、リピーターの方が、3倍から4倍くらいの需要があります。一度作った方が、次はこんなのを、と希望されるのが多いのが実状です。

 最近の人気商品はなんでしょうか。

 いちばんのお奨めが、全身タイトの黒のキャットスーツです。うちでもこれがいちばん安くて、取扱量も多いです。1着、サイズ大小問わず3万5千円です。なぜこれがいちばんかというと、いちばんタイトで無理がないデザインだからです。僕らはお客さんから寸法をいただいて作るんですけど、その寸法はお客さんが測られたものですから、一度作ってみないことには、ほんとうに合ってるかどうかが分からないんです。少々採寸ミスがあってもまあ無難だというのは、生地の厚さでいうと男性では0.5ミリ、女性では0.4ミリと判断しています。まずこれで作ってみてから、それでオーケーだったらもっと厚い生地、例えば0.7ミリとか1ミリとか、あるいはデザインも変わったものと、というように発展させていきます。色は、とりあえず黒を作ってくださいと初めての方にはお願いしています。

 ゴムマニアの方のためのサークル R.C.J (ラバリスト・クラブ・オブ・ジャパン) の活動や、今後の活動予定を。

 実際の活動はないんです。じゃあなぜクラブなのかといえば、気持ちの上でのクラブなんです。そういうものに属することで、ある種の満足感は十分得られます。私たちの活動の一環として、ウェディング・チ−ム・オブ・ラバリストというのがあります。ウェディングというのは銅付長靴のことですが、川を渡る鳥などを称してウェダーといいます。川辺で、ゴムを身につけてバードウォッチングをしたり、写真を撮ったり、バーベキューをしたりすることで自然に親しむというのがこの活動の趣旨です。自由参加ですし、そういうことをしたいという方がいらっしゃいましたらお手伝いしたいと思っております。

 ラバーを、恋人(ラバーのことをまったく知らない)と楽しむためには、どうしたらいいでしょうか。  この質問はわりと多いんですが、本当に相手のことを愛しているのなら、相手が好むことに違和感はないのではないかと思うんです。その上で、ゴムというものがなぜ必要なのかをまず理解してもらうことが大事だと思います。例えば、僕はオートバイが好きなんですが、オートバイを好きな男性を恋人に持つ女性は当然オートバイを好きになることが多いですよな。音楽の趣味に関してもそれは同じだと思います。だから、まずゴムのことよりも先に、その相手の女性との関係をしっかり作ることが大事だと思います。

 フェティッシュ・プレイをやりたい人たちにメッセージをお願いします。

 若い方、特に、大学を出られて、社会にも馴染んだかなというくらいの年頃の方たちに、一般論として申し上げますが、まずご自分の生活を確立していただきたいと、ゴムはそれからでもいいんじゃないでしょうかと申し上げたいですね。なにかにつけ、いや金がないから、金がないからといわれる方が多いんですけど、金がないならそういうことは考えなさんなと。よく、電話で、ゴムフェチですという人がいますが、よく聞くと、いや、ゴムは何も持っていませんという。私個人の考え方ですが、フェチズムというのは、ものを持つということだと思うんです。ものを持たないフェチズムというのはあり得ないと思うんです。そのためには、自分の生活を確立することですね。僕らも好きでやってますのでいろいろなお手伝いはしますが、貸し出したサンプルが返ってこないとか、後払いがきちんと払われないとか、もうひとつはっきり申し上げれば、「どこかにゴムの好きな女性はいませんか」という方もいる。そういう方には、恋人に、ゴムが好きになるように、ご自分でなさったらどうですかといいます。ご自分の足下からまず固められた方がいいと思います。あと、いつもびっくりするんですが、そういう生活基盤がしっかりしている人が持っているパワーは多きと思います。ゴムに対するパワーもそうだと思います。そういった方のパワーが今の僕のパワーになっていると思います。そういう方々のお話を聞くと、若いころ苦労して、やっとここまでなって、さあこれから人生楽しもうというときに、まずゴムありきという感じの方が多いように思います。とにかく、もうひとつ申し上げれば、ゴムが好きな女性というのはいるにはいると思いますが、ほんとうにゴムが好きなのか、ゴムを通じて知り合った男性の、社会的地位が好きなのか、これはまた話が別です。でもそういうことを目指している若い女性というのは結構多いのではないかと思います。目指しているものがお互いに違う場合がありますので、ゴムが好きだという女性には少々要注意かなと思います。
 

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